日本理学療法士協会は会員数の増加と専門性の細分化に伴い、かねてから要望のあった専門分野ごとの分化学会を作りました。このような経緯の中で、私ども日本小児理学療法学会が2014年に立ち上がりました。この学会の設立、始動とともに、学術団体であるための証となる集いが企画され、北の大地、北海道恵庭市で記念すべき第1回学術集会を開催する運びとなりました。 

 

 本大会では、テーマを「ライフステージに沿った小児理学療法」としました。昨今の日本は少子高齢化社会ではありますが、医療の進歩や高齢出産等の社会的変化に伴って、障がいのある子どもは増加、多様化しています。加えて近年の小児理学療法の対象年齢層は、新生児~大人(障がいのある子どもが大人へ成長した)となっています。このように大人も対象となることから、もはや「小児」理学療法とはいえない状況です。また障がいのある子どもの生活は施設入所型から、近年では地域生活型になっています。さらに障がいのある子どもたちは大人になり、自立生活をしている人が増えています。理学療法の形態は外来や訪問に移行しており、小児理学療法は「地域」での理学療法を含む概念形成が必要となりました。

 このような変化に伴い、本学会では障がいを持つ子どものライフステージに着目し、各ライフステージで必要とする理学療法をメインテーマとして企画しました。特別講演には小児神経疾患のupdate として、この道のスペシャリストでおられる今井富裕先生にご講演をお願いしました。小児神経疾患の中には神経難病と言われる進行性疾患が多く存在し、そのような疾患と関わる中で、小児神経科医師からの立場で理学療法士へ期待していることについて最新治療の知見も含め、講演していただきます。またシンポジュームのテーマは「理学療法が取り組む小児疾患とそのLife Stage」とし、ライフステージごとに4 名の先生方に話をお願いしています。最終日には北海道企画オープンセミナーとして、成人で障がいを持つ当事者の方々から、QOL や自立生活を支えるリハビリテーションをテーマに対話形式で行います。これを機会に、それぞれのLife Stage や発達に伴う生活環境の変化の中、必要とされる理学療法を確認し、今後の小児理学療法の発展につながればと願うばかりです。発表演題につきましては22 題を予定しておりますので、多くの応募を期待しております。

 さて10 月の北海道は、紅葉の季節であり、秋の味覚である海の幸、山の幸が最も多く、おいしい時節です。会員に皆様におかれては、学術大会時期はお忙しい時期と存じますが、学術集会、そして北海道を堪能していただければ幸いです。是非とも多くの方の参加をお待ちしています。

 

学術集会長 横井裕一郎(北海道文教大学)

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