脳性まひという障がいをもち,幼少期からリハビリテーションを受けながら生活し,現在自立生活を送られている3名 の方をお招きし,医療を受けてきた体験,生活体験などを語っていただきます。
各ライフステージにおけるQOLとは何か?自立生活とは何か?彼らを支えるリハビリテーションとは?理学療法とは 何か?を対話形式をとりながら討論していきます。
司会・進行 小塚 直樹(札幌医科大学保健医療学部理学療法学科)
井上 和広(北海道立子ども総合医療・療育センター)
前田 晃宏さん(函館市在住 電動車椅子を併用しながら自立生活を送る40台男性)
「僕が大人になって思った事,感じた事 〜本当に必要なリハビリってなんだろうか?〜」
今回のお話しする内容は①幼少期の施設や病院、養護学校での生活とリハビリ、理学療法士との関係、②その後卒業後の就労や生活、人間関係と身体の付き合い方など、③作業所での仕事について、④現在車椅子生活になってからの不便に感じること、交通機関の利用についてなどを、現在考えていること、感じていることを率直にお話します。
登り口 倫子さん(札幌市在住 電動車椅子にて社会参加し,自立生活を送る20代女性)
「でこぼこ道での出逢い 〜人生が凸凹だからこそおもしろい〜」
生まれつき脳性まひで幼い頃からリハビリテーションを受けてきた経験から、幼児、小学生、中学生、高校生、大学生、社会人の時期の「私とリハビリテーションの関係」について講話する。リハビリってなに?なんで必要なの?治らないのに頑張るの?という子どもの疑問を投げかける。「リハビリは目的ではない。楽しい人生を送るための手段。」という新しい視点を凸凹な人生を題材に伝える。
木村 昌広さん(石狩市在住 人工呼吸器管理にて在宅生活を送る20代男性)
「目指せ!全道制覇! 〜北海道内全179市町村を巡る旅〜」
乳幼児期から様々なリハビリや姿勢保持作成などの介入・支援を受けてきました。どの時期にも大切にしてきたものが「楽しむ」、「チャレンジする」、そして「笑顔」でした。それぞれの時期における様子や生活についてお話しするとともに、現在チャレンジしている北海道全179市町村を制覇する旅について写真を交えながらお話させて頂きます。
本セミナーは平成26年度札幌医科大学学術振興事業の助成を受けて開催します。
主催:札幌医科大学大学院保健医療学研究科小塚研究室(こどもの理学療法研究室)
協力:北海道小児理学療法研究会
札幌医科大学保健医療学部理学療法学科理学療法学第一講座
日本小児理学療法学会